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2026年8月14日
犬と猫の病気

多飲・多尿に要注意!ペットの「糖尿病」について

「糖尿病」は人でもよく知られている病気ですが、実は犬や猫にも多く見られます。発症すると生涯にわたる管理が必要になることも多く、早期発見と適切な治療がとても大切な病気です。

今回は、ペットの糖尿病の原因や症状、最新の考え方について分かりやすく解説します。

糖尿病とはどんな病気?

食事をすると血液中の糖分(血糖値)が上がります。通常は、膵臓(すいぞう)から分泌される「インスリン」というホルモンが働き、血糖値を一定にコントロールしています。

糖尿病は、このインスリンが「十分に作られない」、または「作られていても体にうまく作用しない」ことで、血液中の血糖値が常に高い状態になってしまう病気です。

実は違う!「犬の糖尿病」と「猫の糖尿病」

犬と猫では、糖尿病のタイプや治療の考え方が大きく異なります。

🐶 犬の糖尿病

膵臓の細胞が壊れ、インスリンを自分で作れなくなってしまうケースがほとんどです(中高齢~シニア犬に多く見られます)。

・治療の基本: 診断された時点から、毎日のインスリン注射が原則必須となります。
・原因: 膵炎や免疫異常、ホルモン疾患(クッシング症候群など)が関連していることがあります。

🐱 猫の糖尿病

インスリンは出ているものの、効き目が悪くなるケースが多く、人間の「2型糖尿病」に似ています。

・治療の基本: インスリン注射と並行して、低糖質・高タンパクな食事管理を行います。
・ポイント: 早期に発見して適切な治療を行えば、インスリン注射が不要になる状態(寛解:かんかい)を目指せる場合もあります。

・原因: 肥満、運動不足、加齢、ステロイド薬の投与などが主なリスク要因です。

こんな症状はありませんか?(初期症状と重症化)

糖尿病は初期の段階では痛みなどがなく、静かに進行します。

⚠️ 初期に見られるサイン

・多飲多尿(お水を飲む量・おしっこの量が明らかに増えた)
・しっかり食べているのに、だんだん痩せてきた

「よく食べるし元気だから大丈夫」と思ってしまいがちですが、実は体内で栄養をうまく吸収できていないサインかもしれません。

🚨 放置して重症化すると…

治療を行わずに放置すると、体が深刻な危険状態に陥る「糖尿病性ケトアシドーシス」を引き起こすことがあります。

・元気がない、食欲の低下
・嘔吐や下痢、急激な衰弱

また、犬では「白内障」を非常に高い確率で併発するほか、膵炎や感染症などの合併症リスクも高まります。

治療と日頃の予防法

● 治 療

糖尿病と診断された場合、基本的にはご自宅でのインスリン注射専用の処方食による食事療法を組み合わせてコントロールします。 「自分で注射をするなんて…」と不安になる飼い主様も多いですが、獣医師やスタッフが手順を丁寧にご指導しますのでご安心ください。適切なコントロールができれば、健康な子と変わりない日常生活を送ることができます。

●予 防

・適正体重の維持(特に猫の肥満は大敵です)
・適度な運動とバランスの良い食事
・避妊・去勢手術の検討(性ホルモンの影響による糖尿病のリスクを下げることができます)

おわりに

糖尿病は早期発見・早期治療が何より大切です。特に「お水を飲む量が増えた」「痩せてきた」と感じたら、なるべく早く動物病院にご相談ください。

血液検査だけでなく、普段の尿検査から病気の兆候が見つかることもあります。
定期的な健康診断を活用して、大切なご家族の健康を守っていきましょう。

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