Cross Talk対談

  • 獣医師
  • 動物看護師

プリモ動物病院×チーム

生田目 康道
株式会社JPR
代表取締役社長

布村 順一
株式会社JPR
取締役(人事部門統括)

布村順一:株式会社JPR 取締役(人事部門統括/獣医師)
大学卒業後、個人病院・イオンペットを経て株式会社JPRへ。2006年より15年間人材採用に従事し、月約100名の獣医師・動物看護師・トリマー・総合職との面談、面接を実施。年間約600名の獣医学生と交流を深める他、大学での特別講師も務める。

将来を見据えた就職先の選択が重要になる

生田目 先日、全国の動物病院数の数値を目にしました。就職先が多くあり、またその選び方も多様化してきた現代において、今の獣医学生はしっかりと就職先を見極められていると思いますか?
布村 私が学生の頃と比べ、今の動物病院の数は12,000件以上と約1.8倍に増えました。動物病院が多すぎるせいなのか、今の獣医学生は、自分がこの先どのような獣医師になりたいか、そのためにどこに就職したらなりたい獣医師像に近づくことができるのか。そこまで掘り下げて色々な動物病院の特徴を調べることが少なくなったように感じます。それは獣医だけでなく、一般企業、総合職でも同じことで、将来を見据えた就職先の選択をできていない学生が増えているのかもしれません。
生田目 最近は、大手企業も内定辞退が大きな悩みであり、入社式を控えた春先まで採用活動を行っていると聞きます。
布村 はい。内定辞退だけでなく、入社後数年での離職も問題となっており、3年目までの離職率は30%を超えています。これはひとえに、自分の思い描いていた社会人像と隔たりがあることが原因です。入社した後に、思っていた職場・仕事内容と違った、ここで働いていても自分のなりたいものにはなれない等、入社して後悔するケースが散見されます。特に最初の就職に関しては、そこで社会人・ビジネス人としての基礎がつくられます。入社後、後悔して何も吸収できないまま、時だけが過ぎる。長い人生において、最初の就職で過ごす時間はとても貴重です。そうならないよう、自分が思い描く未来に近づくことができる就職先を選ぶことは、とても重要だと考えています。
生田目 具体的には、何が重要だと思いますか?
布村 企業理念を知ることが重要だと思っています。合同説明会や研究室訪問で学生と話をする際、就職先を選ぶポイントをいつも伝えるようにしており、「行きたいと思う就職先の企業理念は何か」さらに言うと、「その企業理念は、自分が獣医師を目指したきっかけと重なり、初心を忘れず成長できるものか」それを知ることが良い就職につながると思っています。プリモに入社してほしいということではなく、誰よりも多くの獣医学生を見てきた立場として、学生たちにその部分はしっかりと話すようにしています。せっかく話を聞きに来てくれた学生には、就職先で後悔してほしくないですからね。
時代柄、どこの病院・企業も自社の強みとして、福利厚生、給与、休暇制度をうたうところが多く、学生側もそこを基準に就職先選びをしてしまう風潮があります。そして、選び方の多様化から、人材紹介会社に紹介を依頼する新卒者も増えています。紹介では、給与や制度といった観点・紹介会社からみた社風や理念での就職はできますが、それでは、働く本質である「自分が何のために」そして、「ここで働く意味」というものを想像することができず、自分の目でみて感じた企業理念が抜けてしまいます。将来の自分を見据えた就職をするためにも、自分の軸はブラさないようにしてほしいと思っています。

一人ひとりが採用チームの一員であるという意識をもつ『全員採用』

生田目 布村さんは、どのような採用をしたいと思っていますか?
布村 そうですね、今年から新たに始めたことですが、JPRの従業員一人ひとりが採用チームの一員であるという意識をもって行動するように全スタッフへお願いをしました。まさに『全員採用』です。
インターンや実習の前には、事前にオリエンテーションの時間を設け、実習生へ社会人マナーをレクチャーします。すべてを教えられるわけではありませんが、実習に行った際、大学の延長としての実習参加ではなく、社会人としてのマナーを設定することで、社会に出るための責任感を持ってもらいたいからです。
また、受け入れる病院側も、ただ学生を受け入れるという体制から、「何を見せてあげることでその実習生の将来への気づきになるか」を病院スタッフ同士で話し合って企画してもらうようにしました。
せっかく実習に来てくれたのだから、実習を終えた後でも、そういったマナーや気づき、将来像を振り返ることができるような情報を持って帰ってもらいたいという思いです。
プリモに就職したい人だけでなく、全国の獣医学生、動物看護学生の未来をサポートしてあげられるような採用活動をすることで、獣医療業界全体の前進につながって欲しいと思っています。
生田目 実際、『全員採用』を始めてみてどうですか?
布村 嬉しいことに、私たちの実習を受けてくれた学生は、しっかりと自分で「将来どうなりたくて、そのためにどこで働くか」を見極められるようになっていると思います。
先ほどお伝えした通り、企業理念を知った上で就職先を選定することがとても重要となってくるので、私が話をする学生には、JPRの企業理念をしっかりと説明し、【共感採用】をしたいと思っています。
生田目 そうですね、企業理念に共感し、同じ志で社会をともに変えていきたいですね。

『Quality of Animal Life』
― 人間と動物が同じように幸福を追求できる、人間のパートナーとして動物たちが生きていける世の中へ ―

JPRの理念に基づいたスタッフの新たな挑戦は、会社としても全力でサポートし、QALの向上へとつなげていきたいと思っています。
布村 QALにつながる新しいアイデアや挑戦がどんどん実現していけば、必ず真の総合臨床医になれますね。日本の獣医療業界全体が向上していくために、先導で活躍してくれる未来の獣医師たちをたくさん育てていきたいと思います。
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