

Information 町田森野プリモ動物病院では、“猫にやさしい診療”を心がけております。

猫待合室
当院では猫が過ごしやすく、リラックスできる猫専用の待合室をご用意しております。なるべくストレスのかからない状態で診療を行うことができます。
猫がかかりやすい病気

猫風邪(猫上部呼吸器症候群)
ウイルスやクラミジア、マイコプラズマなどが原因となり、猫に風邪症状を引き起こす疾患の総称です。
原因:ヘルペスウイルス、カリシウイルスなどのウイルスや、クラミジア、マイコプラズマなどに感染することで発症します。主な感染経路は、罹患猫の鼻汁や唾液との接触感染や、くしゃみからの飛沫感染です。
症状:くしゃみ・鼻水・結膜炎などの風邪症状を起こします。 感染してから症状が出るまでの潜伏期間は3~7日前後です。 一般的には、発症から1週間程度で症状のピークを迎えて、2週間程度で終息していきます。ただし、仔猫や高齢猫のような免疫力が弱い個体では重症化することもあります。カリシウイルスやヘルペスウイルスは長期間体内にとどまる性質があるため、症状回復後もストレスや免疫力の低下などがきっかけとなって再発することがあります。
診断:上記のような特徴的な風邪症状がみとめられる場合には猫風邪を疑います。場合によっては原因ウイルスや細菌を同定するためにPCR検査を実施することもあります。
治療:症状が軽度な場合には、無治療でも徐々に症状は落ち着いてきますが、症状が重度な場合には、抗ウイルス薬・抗生剤の点眼薬や内服薬を処方したり、解熱剤やインターフェロンを投与することもあります。
予防:罹患猫の鼻汁や唾液と接触することで感染するため、同居猫がいる場合には居住スペースを分け、食事や水の食器は個別に用意しましょう。罹患猫を触った後はしっかりと手を洗い、同居猫への感染を予防しましょう。また、ワクチンは重症化するのを防ぐ効果があるため、定期的に接種することをおすすめします。

肥大型心筋症
何らかの原因により心臓の筋肉が厚くなることで、心臓の内腔が狭くなり血液をうまく全身に送り出せなくなる病気です。
原因:原因は詳しく解明されていませんが、猫種によっては遺伝性で起こることが報告されています。また、高血圧や甲状腺機能亢進症などに続発することもあります。
症状:初期では症状が認められないことが多いですが、症状が進行すると心雑音が聴取されたり、すぐに疲れて動きたがらない(運動不耐性)などの症状がみられます。重篤化すると、胸や肺に水が溜まって呼吸困難を起こしてしまいます。 また、心臓の血流が乱れることで血栓ができやすくなり、それによって後肢麻痺や各種臓器の機能不全を起こすこともあります。また、症状がないままある日突然死を引き起こすこともあるため注意が必要です。
診断:主にレントゲン・超音波検査を用いて診断を行います。 心雑音や症状がなくても肥大型心筋症に罹患していることがあるため、症状がなくても定期的に確認することが重要です。特に遺伝性が確認されている猫種では、早期に検査を実施することをおすすめします。
治療:肥大してしまった心筋は元には戻りませんが、治療で心臓の負荷を軽減し、症状の進行を抑えることは可能です。また、血栓の形成を予防するためにお薬を使用します。食事は低ナトリウムの療法食を推奨します。

